「Windows 8.1」のコマンドライン機能を利用してシステムイメージのバックアップを行う方法

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皆様、こんばんは。

いよいよ12月も間近の月曜日、いかがお過ごしでしょうか?

それでは今回の投稿にまいりましょう。

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はじめに

さて今回の投稿ですが、「Windows 8.1」のコマンドライン機能を利用してシステムイメージのバックアップを行う方法について記載してまいりたいと思います。

コマンドラインを利用したバックアップについては、先日の投稿で少々触れさせていただきました。

「Windows 8.1」 【システムイメージのバックアップ】機能を用いたバックアップ対策について (システムイメージの復元方法及びシステムイメージのバックアップをスケジュール化する方法について)

上記でも少々触れさせていただきましたが、コマンドラインとはユーザーがある種の文字列(コマンド)を入力することにより、PCに実行命令を与えるインターフェイスのことです。

もっと簡単に言いますと、コマンドプロンプトと呼ばれる画面上から、ユーザーがバックアップを作成しなさいという意味の文字列を書き込むことにより、コントロールパネルの【システムイメージのバックアップ】画面から操作不要で、すぐにバックアップを開始することが出来るということですね。

そして先日の投稿でバックアップイメージを作成するコマンドは以下となることも記載いたしました。


【wbadmin の構文】

wbadmin start backup


この構文の以後にバックアップする内容の文字列を記載し、管理者権限で実行したコマンドプロンプト上で入力すれば、バックアップが開始されるというわけです。

そして先日の投稿で例として記載させていただいたマイクロソフトコミュニティの質問では、以下のコマンドを挙げられておりましたね。

wbadmin start backup -backuptarget:D: -allCritical -quiet

このコマンドは、システムドライブ及びシステムの予約領域のバックアップを、ユーザーへの表示なしにDドライブにバックアップするということを意味しています。

つまりパソコンのOSがインストールされている領域を丸ごとバックアップするという意味です。

しかしPCをお使いの方の中にはシステムドライブのみならず、PCを丸ごとバックアップしたいという方もおられるのではないでしょうか。

特にSSD+HDDというハイブリッド構成のPCをお使いの方の中には、システムファイルの一部をHDDに移動している方もおられると思いますから、PCを丸ごとバックアップするということも重要ですね。

そこで今回はコマンドラインを利用して、お使いのPCを丸ごとバックアップするという方法を記載してまいりたいと思います。

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コマンドラインを利用したバックアップイメージの作成方法

以下をご覧ください。

これは僕の「Windows 8.1」環境における全てのパーティション構成です。なおwindowsでは一つのHDDに対して構成できるパーティションの上限は4つということを覚えておいてください。

この画像ではOSのインストールされている領域がCドライブとなっています。また一番左のシステムで予約済みという領域もシステム領域の一部です。

そこで先ほどのコマンドの例文をもう一度見てください。

wbadmin start backup -backuptarget:D: -allCritical -quiet

僕の環境で上記のコマンドを実行した場合、システムで予約済みの領域及びCドライブのみしかバックアップできません。

そこで他の2つのドライブ、D及びEドライブもバックアップ対象とする方法をご紹介したいと思います。

つまりD及びEドライブもバックアップ対象として含めるということは、PC全体をバックアップするという意味になるわけです。

それでは記載してまいります。

wbadmin start backup -backuptarget:D: -allCritical -quiet

システムドライブ及びシステムの予約領域のバックアップを行うための上記のコマンドに、その他の領域を追加するためには、上記のコマンドに以下を追加します。


-include:対象とするドライブ文字


つまり先の僕の環境でPCを丸ごとバックアップしたい場合は、以下のようになります。

-include:D,E: -allCritical

上記の【-include:】という文字列は、対象とするドライブの文字列をコンマで区切ることにより、複数指定することが可能となっています。

では上記をふまえ、僕の環境でのPCを丸ごとバックアップするためのコマンドを記載してみます。


wbadmin start backup -backuptarget:保存先のドライブ文字: -include:D,E: -allCritical -quiet


なおPCを丸ごとバックアップする場合、保存先のドライブ文字には必ず外部メディアを使用することをお忘れなきようにしてください。

それでは次に実際に上記のコマンドを実行してみます。

ただし諸事情により外付けHDDを準備出来ませんでしたので、ここではシステムドライブ及びシステムの予約領域に加えDドライブのバックアップをEドライブに作成するという形式にさせていただきます。

つまりコマンドで記載しますと以下になります。

wbadmin start backup -backuptarget:E: -include:D: -allCritical -quiet

ではまずスタートボタンを右クリックし、コマンドプロンプト(管理者)をクリックします。

次に先に記載するコマンドを入力してから、お使いのキーボード上のEnterというキーをクリックします。

バックアップが開始されました。

バックアップ終了後に、正常にEドライブにバックアップが作成されました。

コマンドラインを利用して、PCを丸ごとバックアップしたいと考えておられる方は、ご参考にしてください。

なお今回のコマンドを「schtasks」コマンドと組み合わせることで、PC全体のバックアップをスケジュール化することも可能です。詳細は先日の投稿をご覧ください。

あとがき

さて今回の投稿は以上となります。

今回の投稿で記載する記事以外の「Windows 8.1」の使い方に関連する記事に興味がある方は、ぜひ一度以下の「Windows 8.1」の使い方に関連する記事のまとめを参照してください。


<「Windows 8.1」の使い方に関連する記事のまとめ>

1、URL

「Windows 8.1」の使い方に関連する記事のまとめ


それでは以上です。