「Microsoft partner」及び「Microsoft CERTIFIED Partner」 とは?ユーザーを惑わす迷惑広告に表記されるロゴに注意!

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皆様、こんばんは。

クリスマス及び年末年始と忙しい師走の頃をいかがお過ごしでしょうか?

それでは今回の投稿にまいりましょう。

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「あなたのPCは故障する寸前です」という迷惑広告

12月に入り各種インターネット掲示板にて、上記画像のような「あなたのPCは故障する寸前です」という迷惑広告に関する相談事例が相次いで投稿されています。


<迷惑広告例>

1、あなたのPCは故障する寸前です

2、PCのパフォーマンスが低下しています


?当ブログをご覧いただいている皆様の中には、すでにお気づきの方もおられるかもしれませんが、この広告は「Google AdSense」と呼ばれる広告配信サービスにより表示される広告です。

そしてこれらの広告をクリックしますと以下のサイトにアクセスされるはずです。

?これらの広告は皆様がアクセスするWebサイト側に設置された広告タグにより表示される迷惑広告となります。

そのためこれらの広告が表示されたからといって、お使いのPCがアドウェア等に感染しているわけではありません。

ここ数日、これらの広告を個人ブログ等に投稿される方がおりますが、対策方法としてセキュリティソフトによるお使いのPC内のスキャンを推奨する記事が見受けられます。

しかしこれらの広告は先に記載したように、原因は皆様がアクセスするWebサイト側設置された広告タグですから、セキュリティソフトによるお使いのPC内のスキャンは効果がないといえます。

なおこれらの迷惑広告に関する詳細及び対策に関しては以下の投稿をご覧ください。

Youtubeにて「PCのパフォーマンスが低下しています」と表示される迷惑広告について

それでは今回の本題に入りたいと思いますが、今回の投稿はこれらの迷惑広告内に表記される「Microsoft partner(マイクロソフトパートナー)」という言葉に関する記載となります。

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Microsoft partner(マイクロソフトパートナー)について

1、【Microsoft partner(マイクロソフトパートナー)を表記する迷惑広告】

これは海外のシステムメンテナンスツールに関する広告によく表示されている「Microsoft partner(マイクロソフトパートナー)」というロゴ表記です。

そしてこのロゴを表記する代表的な迷惑広告といえば、やはりSystweak社に関連した広告と言えるでしょう。

?当記事をご覧いただいている皆様の中にも、1度は上記の迷惑広告をご覧になった方もおられるのではないでしょうか。

そこで今回はこの「Microsoft partner(マイクロソフトパートナー)」というロゴ表記に関して、一体どのような意味を有するロゴなのかという点について少々調べてみました。

このロゴが有する正確な意味を皆様が把握されることで、先の迷惑広告に惑わされるこのないようになっていただければ幸いです。

2、【マイクロソフトのロゴプログラム】

マイクロソフトのロゴプログラム

?まずは上記のMicrosoftに関するサイトをご覧ください。

このサイトにはMicrosoftが正規に発行するロゴに関して記載されています。

このサイトによると、「マイクロソフト ロゴ プログラムとは所定の基準を満たす企業であれば自由に使うことができる標準的なサービスです。ロゴ プログラムを使用すれば、貴社の製品やサービスが一定の基準を満たしていることを顧客に伝えることができます。」ということ。

つまりMicrosoft partnerとは、Microsoftが独自に定めた基準*1を満たす企業に発行されるパートナー企業としての合格証という位置づけになりますでしょうか。

Microsoft Partners | マイクロソフト パートナー企業のご紹介

Microsoftが独自に定めた基準に関する詳細は不明ですが、Microsoft partnerというロゴを取得した企業は左記のロゴを自由に使用することが可能であり、顧客のニーズに合致したアプリケーション及びサービスの提案・販売を行うことができるということが主旨のようです。

3、【マイクロソフトのロゴプログラムの取得方法】

それでは次にマイクロソフトのロゴプログラムに関する取得方法について説明してまいりたいと思います。

以下のサイトをご覧ください。

ラーニング サイト ホーム – マイクロソフト ラーニング ポータル

上記のサイトによれば、どうやらマイクロソフトのロゴプログラムを取得するためにはMicrosoftが主催する試験を受験する必要があるようです。*2

4、【まとめ】

さて以上のようなことから「Microsoft partner」というロゴは、Microsoftが独自に定めた基準に合致した企業に対して正規に発行されるパートナー企業の証として間違いないと思われます。

しかし一方、Microsoft自体が正規に発行する「Microsoft partner」というロゴ表記を必ずしもMicrosoftの理念どおりにパートナー企業が活用しているのかという点に関しては大いに疑問が残るのではないでしょうか。

Microsoft partner(マイクロソフトパートナー)に関する問題点

1、【マイクロソフトのロゴプログラムは正しく活用されているのか?】

それでは次に「Microsoft partner」というロゴ表記に関する問題点を考えていきたいと思います。

先に記載したように「Microsoft partner」というロゴに関しては、顧客のニーズに合致したアプリケーション及びサービスの提案・販売を行うことができるMicrosoftのパートナー企業としての合格証と記載することができます。

しかし当記事をご覧いただいている皆様にも考えていただきたい。

上記の製品は今回のマイクロソフトのロゴプログラムという認定資格制度に合格し、「Microsoft partner」というロゴを利用できるようになったパートナー企業が作成するシステムメンテナンスツールです。

はたしてこの製品は「Microsoft partner」というロゴに関する理念とも言うべき顧客のニーズに合致したアプリケーションでしょうか?

またこの製品を販売するにあたり、適切なサービスの提供といえるでしょうか?

少なくとも僕自身は顧客のニーズに合致したアプリケーションであり、さらにパートナー企業が適切なサービスを提供しているとはどうしても思えません。

そして僕は今回の「Microsoft partner」というロゴを表記した迷惑広告が、インターネット上に蔓延ることになった原因の1つはロゴを発行するMicrosoft自体にあるのではないかと考えます。

2、【マイクロソフトのロゴプログラムに関するMicrosoftの落ち度】

今まで記載させていただいたように、「Microsoft partner」というロゴに関してMicrosoftが独自に定めた基準を満たすことができれば取得することができます。

しかしMicrosoft自体、自らの企業が発行したマイクロソフトのロゴプログラム関して発行後の検証プロセスを正しく行っているのでしょうか?

つまり「Microsoft partner」というロゴを発行したパートナー企業に対して、ロゴ自体を正しく利用しているのかという点に関する検証プロセスを行っているのかということです。

少なくとも上記の検証プロセスをしっかりと行っていれば、「Microsoft partner」というロゴ表記がある迷惑広告がこれほどまでに蔓延ることはないと思います。

当記事をご覧の皆様へ

さて今回の投稿はいかがだったでしょうか?

「Microsoft partner」というロゴ表記に関して、少しでもご理解いただければ幸いです。

残念ながら現時点においては、「Microsoft partner」というロゴがMicrosoftが想定する理念と合致しない方法で利用するパートナー企業が多いとということが現状です。

皆様におかれましては、少なくとも「Microsoft partner」というロゴが表記されている迷惑広告についてご注意いただきたいと思います。

たとえ「Microsoft partner」というロゴが表記されている広告があるとしても、その広告に対してMicrosoftが関与及び推奨しているということではありません。

そのような迷惑広告を発見した際は、くれぐれも無視するようにお願いいたします。

なお今回の投稿で記載する記事以外の不要プログラムの対策方法に関連する記事に興味がある方は、ぜひ一度以下の不要プログラムに関連する記事のまとめを参照してください。


<不要プログラムの対策方法に関連する記事のまとめ>

1、URL

不要プログラムの対策方法に関連する記事のまとめ


それでは以上です。

*1:(注:マイクロソフト製品の技術的知識に関する認定資格制度プログラム)

*2:(MCP:MCP とはシステム エンジニア、システム インテグレータ、コンサルタント、プログラマ、トレーナーなど、コンピュータや情報システム関連の技術者を対象とした、マイクロソフト製品の技術的知識に関する認定資格制度プログラムです。MCP プログラムは、アメリカを始めとする世界 150 か国以上で実施されています。試験問題は、米国で数々のプロセスを経て開発されたものを各国語にローカライズし、世界共通、同じ内容、同じ基準で実施され ています。このため、世界中どこで受験しても、またどの言語の試験を受験しても、世界的に通用する資格として認められます。)