「Samsung SSD 850 PRO(MZ-7KE256B/IT)」のレビュー!

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皆様、こんばんは。

快晴となった水曜日、いかがお過ごしでしょうか?

それでは今回の投稿にまいりましょう。

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はじめに

さて現在、僕自身が使用するPCを自作してから、2年以上が経過しました。

この間、特に大きな不具合もなく安定した動作を示していた自作PCですが、悲劇は突然に訪れた次第です。

それは約1週間前となりますが、自作PCで使用しているHGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)製のハードディスクを物理フォーマットしている最中の出来事でした。

僕は近くのセブンイレブンで購入したチャーハンを温めようと電子レンジで加熱した所、何と突然のブレーカー落ちという惨状を招いてしまったというわけです。*1

そしてすぐにブレーカーを確認して電気を復旧させてから、すぐにPCを確認しましたが、残念ながら停電によるハードディスクの破損を招き、ハードディスク自体がPCに認識されなくなっていました。

その後、何とかハードディスクの復旧を試みようと悪戦苦闘しましたが、時すでに遅くハードディスクが回復することはありませんでした。

そこで仕方がないため、新規にハードディスクを購入しようと近くのPC DEPOTに足を運んだわけですが、その際に僕は今回の投稿テーマであるSSDに出会ってしまいました。

以下をご覧ください。


<Samsung SSD 850 PRO(MZ-7KE256B/IT)>


現在僕のPCで使用している「Samsung SSD 840 PRO」モデルの後継となる「Samsung SSD 850 PRO」です。

そこで今回の投稿では、いつもの僕自身の悪い癖で思わず衝動買いをした「Samsung SSD 850 PRO」を始めとした各種PCパーツに関するレビュー記事を投稿してまいりたいと思います。

なおPCパーツに関するレビュー記事というものは、あくまで購入者の主観が反映された自己満足の記事に過ぎません。

そのためこのようなレビュー記事を好まない方は、スルーしていただくようにお願いいたします。

それでは本題に入りましょう。

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「Samsung SSD 850 PRO(MZ-7KE256B/IT)」

1、【概要】

それではまず「Samsung SSD 850 PRO」に関する概要を記載してまいります。

当ブログでは2013年に「Samsung SSD 840 PRO」に関するレビュー記事を投稿したことがありました。

看板に偽りなし!サムスン製 SSD 840 PRO Series の真価とは?(自作PCカスタマイズ編 final ) 及び SSD延命策について

正直に申しますと、SATA6.0(Gbps)に対応するSSDとして「Samsung SSD 850 PRO」と「Samsung SSD 840 PRO」を比較した場合、速度面については、ほとんど変わりはありません。

また本体形状及びデザインに関しても、前モデルとなる「Samsung SSD 840 PRO」をほとんど踏襲しています。*2

このように「Samsung SSD 850 PRO」に関する外観及び速度は「Samsung SSD 840 PRO」比較してもほとんど変化は見受けられませんが、「Samsung SSD 850 PRO」に関する内部構造に関しては大きく進化している点が見受けられます。

そこで当記事では「Samsung SSD 850 PRO」に関する内部構造として「NANDフラッシュメモリ」及び「耐久性」という2つの側面をご紹介いたします。

2、【NANDフラッシュメモリ】

それではまず「NANDフラッシュメモリ」について記載いたします。

「Samsung SSD 850 PRO」に関する最大の特徴としては、3次元構造のNANDフラッシュメモリ「3D V-NAND」を搭載しているという点です。

前回の「Samsung SSD 840 PRO」に関するレビュー記事の中でも記載しましたが、Samsung製のSSDに関しては、NANDフラッシュメモリ及びコントローラーチップといったSSDに関する主要パーツを全て自社製品で賄っています。

「Samsung SSD 840 PRO」ではNANDフラッシュメモリとして「Toggle 2.0 DDR NAND」及びコントローラーチップとして「MDXコントローラー」を採用し、特にランダムアクセス時の速度を高める仕様が施されていました。

そして一方、「Samsung SSD 850 PRO」ではNANDフラッシュメモリとして「3D V-NAND」及びコントローラーチップとして「MEXコントローラー」を採用しています。

そこで上記の「3D V-NAND」及び「MEXコントローラー」に関して簡単に記載しますと、SSDの性能とは搭載されているNANDフラッシュメモリ及びコントローラーチップで決定されます。

特にNANDフラッシュメモリに関してはSSDの大容量化という点で不可欠なものであり、NANDフラッシュメモリ(半導体プロセス)に関する微細化は、各製造メーカーにおいても行われてきたことです。

しかしながら近年、上記のNANDフラッシュメモリ(半導体プロセス)の微細化に関して、限界が近づいているということも事実でした。

なぜならばNANDフラッシュメモリ(半導体プロセス)を現在の水準以上に微細化することは、電気的な絶縁(リーク電流)等の技術的問題が生じてくるからです。

そこでNANDフラッシュメモリ(半導体プロセス)の微細化に代わる技術として、近年注目されている技術がICチップ同士を立体的に接続する「3次元IC技術」と呼ばれる技術となります。

そしてこの技術を用いて作成されたものが、メモリーセルを立体的に縦方向へ積層したNANDフラッシュメモリ「3D V-NAND」というわけです。

なお「Samsung SSD 850 PRO」に搭載されている「3D V-NAND」は、メモリーセルを立体的に縦方向へ32層も積み重ねた新世代「3D V-NAND」となるそうです。

以下をご覧ください。


<Samsung SSD 850 PRO及びSamsung SSD 840 PROの仕様に関する比較>

1、Samsung SSD 840 PRO

2、Samsung SSD 850 PRO


「Samsung SSD 850 PRO」では3次元構造のNANDフラッシュメモリ「3D V-NAND」を搭載したことにより、「Samsung SSD 840 PRO」と比較すると、特に耐久性の面で飛躍的に性能が向上していることがご理解いただけると思います。

以上のように「Samsung SSD 850 PRO」に関する最大の特徴は、新技術により製造されたNANDフラッシュメモリを採用することにより、従来のSSDにはない耐久性や信頼性を確立したSSDといえるでしょう。

なお余談となりますが、「Samsung SSD 850 PRO」に搭載されているコントローラーチップ「MEXコントローラー」に関しても少々記載しておきます。

「Samsung SSD 850 PRO」に搭載されているコントローラーチップ「MEXコントローラー」は、基本構造こそ「Samsung SSD 840 PRO」に搭載されているコントローラーチップ「MDXコントローラー」と変わらないようですが、ランダムアクセス時の動作クロックを100MHz向上している点及び動作時の消費電力も低減させる仕様となっています。

3、【耐久性】

それでは次に「耐久性」について記載いたします。

前項でも記載しましたが、「Samsung SSD 850 PRO」では3次元構造のNANDフラッシュメモリ「3D V-NAND」を搭載したことにより、「Samsung SSD 840 PRO」と比較すると、耐久性の面で飛躍的に性能が向上しています。

特に耐久性を数字的に表示しますと、「Samsung SSD 840 PRO」に関する総書き換え容量が「73TBW」に対して、「Samsung SSD 850 PRO」では総書き換え容量が「150TBW」と約2倍に向上しています。

なおこの耐久性の向上に伴い、「Samsung SSD 850 PRO」では保証期間に関しても、「Samsung SSD 840 PRO」の2倍となる10年間となっています。

そして一方、Samsung製のSSDに関する耐久性に関して、非常に興味深い記事がありました。

Intel・SamsungなどのSSDがどれぐらいの寿命なのか長期間の耐久テストで判明

正直に申しまして、耐久テストに使用されたどのSSDに関しても優秀といえますが、「Samsung SSD 840 PRO」に関しては「PB(ペタバイト)*3」の壁を突破したということです。

上記の記事を拝見しても、Samsung製のSSDが高い耐久性を有しているということをご理解いただけるでしょう。

なおこれだけの高い技術力を有するSamsungですが、スマートフォンの分野では「Galaxy S6」における日本での売れ行きが芳しくないのだそうです。

「Galaxy S6」のスペックを見る限り、非常に高い性能を有しているという印象を受けるのですが。

「Samsung SSD 850 PRO」の耐久性に関する記載は以上です。

4、【まとめ】

それでは最後に「Samsung SSD 850 PRO」に関するまとめを記載いたします。

以下をご覧ください。


<Samsung SSD 850 PROに関するSMART情報及びベンチマーク>

1、SMART情報

2、ベンチマーク


これは「Samsung SSD 850 PRO」に関するSMART情報及びベンチマークの画像となりますが、SATA 3.0に対応するSSDとして最速モデルとなることは間違いないでしょう。

「Samsung SSD 850 PRO」に関する記載は以上です。

「MD04ACA400」 [4TB SATA600 7200]

1、【概要】

それでは次に「Samsung SSD 850 PRO」と同時購入した東芝製のハードディスクについて記載いたします。

本来ハードディスクに関しては、引き続きHGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)製のハードディスクを購入したかったのですが、購入先となるPC DEPOTがHGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)製のハードディスクを取り扱っていないため、今回は東芝製のハードディスク「MD04ACA400」を選択した次第です。

東芝製のハードディスクといえば、かつてWD(ウェスタン・デジタル)によるHGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)の買収に伴い、中国にあるHGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)の3.5インチ・ハードディスクの施設及び知的財産を取得しています。

つまり東芝製の3.5インチ・ハードディスクに関しては、HGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)製のハードディスクの流れを受け継いでいるわけです。

そのため今回は東芝製のハードディスクを購入する経緯となりました。

そして一方、ここで以下のハードディスクの故障率に関する記事をご覧ください。

Hard Drive Reliability Update ? Sep 2014

上記をご覧になると、HGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)製のハードディスクの故障率が、いかに低いかということがご理解いただけるでしょう。

というわけでHGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)製のハードディスクの流れを受け継ぐ東芝製のハードディスクに関しても、個人的にはとても期待しています。

2、【SMART情報及びベンチマーク】

それでは次に「MD04ACA400」に関するSMART情報及びベンチマークを記載してまいります。

以下をご覧ください。


<Samsung SSD 850 PROに関するSMART情報及びベンチマーク>

1、SMART情報

2、ベンチマーク



<ワンポイントアドバイス>

SMART情報の画像に記載している赤線の項目は、「衝撃によって発生したエラーレート」という項目になります。

これはハードディスクが外部的な衝撃によって生じたプログラムエラーの頻度を示します。

しかし今回購入したハードディスクは購入したばかりであり、僕自身もハードディスクに衝撃を与えたことはありません。

そこでこの項目について調べてみましたが、どうやらこの項目はハードディスクに実装されている衝撃センサー(Gセンサー)の検出による項目ということがわかりました。

そして東芝製のハードディスクに関しては、上記の衝撃センサーによる検出精度が高いらしく、少しの振動でも検出してしまうということです。

例えば僕自身の環境の場合、東芝製のハードディスクを設置後のリカバリ中に震度1及び2程度の地震やリカバリ後に外付けハードディスクを外す際の振動等、左記のような衝撃に関しても衝撃センサーが検出した可能性があるようでした。

しかしながら、上記のような衝撃程度でハードディスクが破損することはありません。

つまり東芝製のハードディスクにおける衝撃センサーによる検出精度が高いということで、この項目に関しては過度に重要視する必要はないということです。


今回購入した「MD04ACA400」は、128MBのキャッシュを有する7200回転の4TBハードディスクとなります。

またMTTF*4が100万時間となっており、高い耐久性を有するハードディスクいえるでしょう。

そしてベンチマークの画像の通り、ハードディスクのアクセス速度に関しても、申し分のないアクセス速度となっています。

ただしハードディスクのアクセス速度という面に関しては、僕自身が使用していたHGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)製のハードディスクよりも高速ですが、「MD04ACA400」が高速で動作する際の駆動音はかなり大きなものになりました。

「MD04ACA400」に関する記載は以上です。

「Team TED38192M1600C11」

それでは最後に「Samsung SSD 850 PRO」と同時購入したメモリについて記載いたします。

以下をご覧ください。


<Team TED38192M1600C11>


Team製のメモリです。

PCメモリに関するメーカーといえば、「CENTURY MICRO」及び「SanMax」、「Corsair」あたりが評判の良いメーカーと思いますが、今回は価格も手頃な「Team」を選択した次第です。

この「TED38192M1600C11」はデュアルチャンネル「8GB×2枚」という構成であり、特に突出した性能があるわけではありませんが、各PCメーカーのマザーボードとの互換性が高く、安定した動作が見込めるということでした。

また特にASUS製のマザーボードとの相性が高く、たまたま僕自身が使用しているマザーボードもASUS製だったため、購入にしました。

なおPCメモリに関しては、本当に各PCメーカーのマザーボードとの相性があるため、購入する際はよく調べてから購入することをお勧めいたします。

「TED38192M1600C11」に関する記載は以上です。

あとがき

さて今回の投稿は以上となります。

今回のPCパーツにより、僕自身のPCにおける構成は以下のようになりました。


<PC構成>


個人的には自己満足となりますが、なかなか良いPC構成と思います。

そして当記事をご覧になる皆様に関しても、機会があれば皆様だけのオリジナルPCを一度組んでみてはいかがでしょうか?

昨今の円安の影響で各種PCパーツに関しても値上がりしていますが、やはりPCを自作するという行為はとても楽しいと感じる次第です。

なお今回の投稿で記載する記事以外の自作パソコンパーツ情報に関連する記事に興味がある方は、ぜひ一度以下の自作パソコンパーツ情報に関連する記事のまとめを参照してください。


<自作パソコンパーツ情報に関連する記事のまとめ>

1、URL

自作パソコンパーツ情報に関連する記事のまとめ


それでは以上です。

*1:注:原因としてエアコンを使用していたことを忘れていました

*2:注:本体下部に表示されている四角いロゴカラーに若干の変化が見受けられています

*3:注:TB(テラバイト)のさらに上の値です

*4:注:平均故障時間